起立性調整障害が長期化すると、昼夜逆転が起こります。
本来、自律神経が働くべき時間が乱れて、ますます、朝起きれなくなり、夜寝られなくなるのです。
起立性調整障害を、生活習慣病だという人もいらっしゃるくらいです。
でも、基本的な生活の乱れから、起立性調整障害になるのではなく、起立性調整障害だから朝起きられないのです。
これはとても大切なことで。思春期の子供がかかりやすい障害であるからこそ、反抗期と取られたり昼夜逆転のだらしない生活態度と責められたりすると、子供にとっては、追いつめられる以外の何物でもないのです。
子どもが起立性調整障害になると、親の心配は半端ないのですが、ここで接し方を間違えると、長患いにさせたり、親子関係が崩れてしまうので、まずは「起立性調整障害」が何であるか?をしっかり知りましょう。
今回は起立性調節障害と自律神経について、まとめてみましたので、気になる方は読んでみてください。
起立性調節障害とは?自律神経との関係は?
起立性調節障害とは、自律神経の乱れが原因で起こる症状です。
起立性調節障害は、朝起きる時にめまいがしたり、体調が悪くなったりして、結果起きるべき時間に起きれない状態となります。
ちょうど反抗気の始まる時期に、この起立性調整障害になると、親は最初。「体所以の症状」とは思わず、怠けている、だらしない、反抗的になった・・・・と、いらいらしてしまい、更に悪い環境に陥ってしまいます。
生活リズムが乱れているように感じますが、生活リズムが乱れて起立性調節障害になるというより、朝起きれないという起立性調整障害が引き起こす症状が原因で、生活リズムが乱れてしまうのです。
まず、これを近くにいる家族が理解してあげなければ、解決はしません。
起き上がったり、座ったりすると、脳血流が下に下がって、めまいや立ち眩みが起こります。
起立性調整障害の原因と言われる自律神経について

自律神経とは?
脊椎動物の末しょう神経の一つです。
呼吸、消化、循環、吸収、生殖などの植物性機能の調節をします。
大脳の支配から比較的独立して、働く為「自律神経」と名付けられたようです。
不随意神経系と言われることもあります。
交感神経と副交感神経に分けられ、2つの神経は多く、交感神経が促進的に、副交感神経が抑制的に互いが拮抗して働きます。
この促進と抑制のバランスが崩れることで、体の不調をきたすと言われます。
交感神経と副交感神経と起立性調整障害の関係
分かりやすく説明しましょう。
人は明け方からだんだん交感神経優位だったのが副交感神経優位になります。
つまりリラックス状態から緊張状態に身体が自然にシフトしていきます。
体温が上がり始め、血圧も上がり始め、体が目覚める準備に入ります。
そして朝を迎え、日中の活動の間は交感神経が優位となります。
仕事を終え、ゆっくりする夕方から夜にかけてだんだん副交感神経が優位になり、心身ともにリラックス状態に入ります。
そして就寝・・・というのが一日のざっくりした自律神経の流れです。
が、何らかの原因から、このなだらかなきょくせんがみだれると、自律神経が乱れ始めます。
特にストレスの多い昨今、本来ならゆっくり休むための時間も交感神経が優位になってしまい、常に緊張状態になることもあります。
自律神経失調症の原因がストレスであると言われる所以はここにあります。
思春期の子供にも、精神的なストレスだけでなく、ゲームなどの影響で、必要以上の肉体的ストレスや、成長に伴う心身のアンバランス、人間関係のストレスなどで、自律神経を乱してしまう事が多々あります。
一日のリズムを司る自律神経なので、それが崩れると、朝起きられない、昼まで寝ている、夕方になると元気になる、夜も寝られない・・・という悪循環になります。
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ここでは、起立性調節障害と自律神経の関係、影響を分かりやすく説明しましたが、自律神経は、一日の活動サイクルを司るだけのものではなく、生きていくうえで必要な無意識レベルの活動を司る神経です
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御家庭で浮いてしまう起立性調節障害の子供
どうしても長時間起立せざるを得ないときは、足を動かしたり、ふくらはぎを伸縮するような運動をすると、下半身にたまった血液を筋肉が押し戻してくれます。
3)自律神経は交感神経と副交感神経という相反する性質の2つの神経で成り立っています。
通常、人が活動する昼間は交感神経が優位になり、仕事が終わってゆっくりする夜に副交感神経が優位になります。
昨今は昼夜のメリハリの無くなった生活が出来るようになってしまったため、いい面もありますが、人の身体としてはDNA的になれていない状態が続いており、結果、自律神経を乱す人が増えています。
起立性調整障害は、自律神経の乱れも一因なので、朝起きれなくてだらだらしてしまうと、本来なら交感神経が優位になるはずの時間帯に副交感神経が優位になってしまい、更に、起きづらい身体になるという悪循環に陥ります。
無理をして起き上がる必要はありませんが、体調が戻ってくる昼間は、体を横にしないように、(上半身を起こす姿勢)で生活しましょう。
4)自律神経系のトラブルは、心因性と言ってもよいと思います。
なので、起立性調整障害のケースも、これ以上のストレスを負荷しないことが大切です。
これは本人というより、家族や周りの協力があってはじめてできる事です。
まずは周りの人たちが、この病気を理解して、本人を理解してあげてください。
起立性調整障害、薬ではなく、整体で改善できるか?
薬事法等ありますので、ここで薬の事をとやかくいう事はできませんが、薬というのは、「治る」ものであれば早期に使うべきだと思います。
「治るための薬ではない」場合も、症状を和らげるためのものであれば、QOLが上がるので、使ってよいと思います。
が、・・・・
整体での改善例もたくさんありますので、「身体全体を整える」という選択もあり・・ではないでしょうか?
当院の起立性調整障害への4つの改善プログラム

症状やバックグラウンドは一人一人違いますが、一般的には以下のような施術をする事で、改善を促します。
1)身体全体を整える
身体は、心の器です。
歪んだ器に心を入れると、心も歪んでしまいます。
まずは体全体を整えて歪みを取ります。
まずこの時点で軽い症状であれば、自己免疫力が発揮してくれて、起立性調整障害に限らずあらゆる症状を改善することもあります。
凝り固まった筋肉や心を、優しく揺らす事で自然にもみほぐしていくので、痛みは全く感じさせることはありません。
2)仙骨から背骨のラインを整えます
背骨は神経の出入り口です。
そして背骨を支える仙骨は波動骨とも言われ、この仙骨の乱れは心因性のトラブルや長患い系、厄介な症状を支配しています。
仙骨から背骨(腰椎、胸椎、頚椎)を整えることで、神経の通りを良くするだけでなく、背中の筋肉も調整できるので、肩こりや、首の痛み、背中の痛みを解消します。
3)内臓を整える
ツボを利用して、内臓を整えます。
内臓を整えながら、「気のめぐり、血の巡り、水のめぐり」を整えます。
内臓が元気に動いていないと生命力が落ちてしまうので、ネガティブな思考に陥りやすいし、何より、基本的な健康体でなくなってしまいます。
4)頭蓋骨を整える
内臓疲労や過度のストレスを受けることで、自律神経の中枢でもある脳への影響も考えられます。
お顔と耳には全身のツボや反射区があるので、お顔と頭を施術することで、自律神経の働きを安定させ、眼精疲労、耳鳴り、頭重、頭痛、などの不快感を取り除きます。
ほとんどの方が、寝てしまわれる優しく気持ちの良い調整法です。
毎日を大事に生きましょう
身体の不調なんかに振り回される毎日はもったいないです。
■おうち整体