残すのは、モノでもお金でもなく「関係性」
終活という言葉を聞くと、
多くの人はまず、
お金、遺言、断捨離といった
「形のあるもの」を思い浮かべるかもしれません。
けれど、
終活で本当に一番大切なことは何なのか。
それを、私は身内の死を通して、
改めて深く考えさせられました。
家族で見送るという時間
数年前、義兄を無事に天国へ送り出すことができました。
基本的に仲の良い家族だったこともあり、
皆で心を一つにして、
葬儀の時間を迎えることができたのは、
今振り返っても、救いだったと思います。
地方や宗派によって、
葬儀のしきたりはさまざまですが、
私にとっては初めての曹洞宗のお葬儀でした。
家族一人ひとりが、
義兄に死に装束を着せ、
言葉を添え、
手で触れ、
彼の人生を静かに振り返る。
それは、
「死」という出来事を通して、
家族が同じ時間と想いを共有する、
とても貴重な場だったように思います。
残された側が困る現実
一方で、現実的な問題もありました。
義兄は一人暮らしで、
生前、お金の話をほとんどしなかった人でした。
意識を失った後、
銀行の暗証番号も分からず、
口座の残高すら把握できない。
結果として、
さまざまな手続きに時間と労力がかかり、
残された側が戸惑う場面も少なくありませんでした。
私の実家が、
財産関係をきちんと整えていたこともあり、
義兄の死を通して、
終活の必要性を、より強く実感することになりました。
それでも、一番大切だと感じたこと
もちろん、これから先、
お金や手続きに関する問題は出てくるでしょう。
けれど、それ以上に強く感じたことがあります。
終活で一番大切なのは、
家族の間に、わだかまりのない、
愛情の通った関係性を築いておくこと。
これに尽きるのではないか、
そう思うようになりました。
どれだけ準備を整えても、
人と人との関係がこじれていれば、
終わりの時間は、重く、苦しいものになります。
家族だからこそ、難しい
「家族だから大丈夫」
そう簡単には言えないことも、
私たちはよく知っています。
距離が近いからこそ、
言葉が刺さり、
感情がぶつかり、
摩擦が生まれる。
それもまた、人生なのかもしれません。
だからこそ、
終活とは、
書類やモノを整える前に、
日常の中で、
どう向き合い、
どう言葉を交わし、
どう関係を育てていくか
を見直す作業なのだと思うのです。
終活は、人生を問い直す時間
終活とは何か。
人生とは何か。
それを、
人生の終盤になってから考えるのではなく、
今、この瞬間から問い直す。
それこそが、開運終活の本質です。
モノやお金は、あくまで手段。
最後に残るのは、
人との関係、
共有した時間、
交わした言葉です。
終活を通して、自分の人生を整えることは、
同時に、
これからの毎日を、
より豊かに、より穏やかに生きることにつながっていきます。
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