十干とは?陰陽五行で読み解く10タイプの性格・特徴・開運法

「四柱推命」や「気学」を学びはじめると、必ず出てくるのが十干(じっかん)という言葉です。

甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸。

漢字を見ただけで「うっ」となってしまう方も多いのですが、実はこれ、自然界のものにたとえて考えると、驚くほどスッと入ってきます

この記事では、陰陽五行説から生まれた10のエレメント(十干)を、ひとつずつ「たとえ」でご紹介していきます。

読み終えるころには、

  • 自分がどんな気質を持って生まれてきたのか
  • どこで疲れやすく、どこを整えれば楽になるのか
  • 身近なあの人が、なぜあんな反応をするのか

こんなことが、ずいぶん見えやすくなっているはずです。

横浜☆開運塾の講座でも最初にお伝えする、いちばん大切な土台のお話です。

どうぞゆっくりお付き合いください。


陰陽五行説と十干:なぜ「10」なのか

東洋の占術のおおもとにあるのが陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)です。

自然界のあらゆるものは「木・火・土・金・水」という5つの要素(五行)でできていて、さらにそのすべてに「陽」と「陰」という2つの側面がある、という考え方です。

5つの五行 × 陰と陽 = 10のエレメント(十干)

「陽」と「陰」は、優劣ではありません。 同じ性質のエネルギーが、外に向かって働くか、内に向かって働くかの違いです。

たとえば同じ「火」でも、

  • は、真っ昼間の太陽。まわり全体を照らす、大きく派手なエネルギー。
  • は、暗闇のロウソクの灯。小さいけれど、確実に人を導くエネルギー。

どちらが優れているという話ではなく、役割がまったく違うのです。

そしてこの10のエレメントに、それぞれ漢字一文字の名前がついています。これが十干です。

十干10タイプ早見表

十干読み五行・陰陽干支イメージひとことキーワード
きのえ木の陽大木・伸びゆく樹木上へ上へ/頼られる
きのと木の陰野に咲く花しなやかな粘り強さ
ひのえ火の陽真っ赤な太陽最強の影響力
ひのと火の陰灯(ともしび)影の中心人物
つちのえ土の陽辰・戌山や岩どっしり・オールマイティー
つちのと土の陰丑・未田園・田畑吸収して生み出す
かのえ金の陽金属・鉄・刀改革の星
かのと金の陰宝石・貴金属美意識と気品
みずのえ水の陽海・大河・湖おおらか・社交的
みずのと水の陰雨・雫奉仕と感性

それでは、ひとつずつ物語をはじめていきましょう。


甲(きのえ)|木の陽 ── 上へ上へと伸びゆく大木

十干では「甲」、干支ではがこのエレメントに属します。

イメージは、「種の殻を破って発芽し、上に向かって伸びゆく植物のエネルギー」

どんどん細胞分裂する胎芽のように、すくすくと育つ成長期の子どものように、とにかく上へ上へと上昇していく状態です。

甲の強み

独立心・向上心が旺盛で、怖いもの知らず。

一度決めたら一直線に前へ突き進み、困難や試練にぶつかっても、それをものともしない強さを持っています。

大木にさまざまな鳥や虫、植物が寄り集まるように、このエレメントが強い人は、周りから頼りにされるタイプです。

甲が気をつけたいこと

弱音を吐くことを知らないため、へとへとに疲れていても、つい強がってしまいます。

限界が来ても、自分を犠牲にしてまで皆のためにがんばり続けてしまうことも……。

心当たりのある方は、たまには肩の荷をおろして息抜きを

甲のセルフケア

肩こりや目の疲れに注意です。

こんなときにおすすめの精油は、カモミールローマン、バルサムファー、ペパーミントなど。

ほっと一息つける空間を、自分でつくってあげると良いですね。


乙(きのと)|木の陰 ── 踏まれても立ち上がる、野に咲く花

十干では「乙」、干支ではがこのエレメントです。

イメージは、「野に咲く花」

一見、優しそうな雰囲気を持っていますが、実は——踏まれても踏まれても立ち上がる!

いつも太陽を目指して、上を向いて顔をあげている強い存在です。

乙の強み

「木の陽(甲)」のように猪突猛進では決してないけれど、周りの人を励ましながら、自分自身もコツコツと努力を続けて、いつの間にか目標を達成してしまいます

意外と、女性アスリートに多いタイプです。

笑顔がチャームポイントで、場を和らげる優しい空気感を持っています。

どんな環境にいても、重宝される存在です。

乙が気をつけたいこと

大勢のなかにいると八方美人になりがちで、時にはちょっと疲れてしまうことも……。

また、自信がなくなると急にしおらしくなってしまうことがあります。

自分らしさを見失わず、前向きでいられたら良いですね。

乙のセルフケア

野に咲く花は太陽が大好きですから、常に意識して、明るい方・輝いている方を向くようにすると良いでしょう。

規則正しい生活を心がけ、朝起きたらしっかりと朝日を浴びてみてくださいね。


丙(ひのえ)|火の陽 ── 全体を照らす、真っ赤な太陽

十干では「丙」、干支では午(うま)がこのエレメントです。

イメージは、「真っ赤な太陽」

丙の強み

常に人々の中心的な存在となる、華やかさと魅力を持っています。

周り全体を照らす太陽ですから、天真爛漫で、周囲の人と分け隔てなく接します。

どんなときも前向きで、周りの人に活気を与える存在。

人気者で、いつも人が集まってくることでしょう。

周囲への影響力が大きく、10のエレメントのなかでも「最強」と言われています

丙が気をつけたいこと

喜怒哀楽が激しく、自分の気分で周囲を振り回してしまうことも。

カッとしたり、うっかりして取った行動や言動が、自分の知らないところで周りに多大な影響を与えているということがあります。

この「火の陽」の人が短気だと、周りはもう大変です……

自分の影響力をわきまえ、じっくり考えて、冷静に行動するよう心がけてみてください。

丙のセルフケア

健康面では、血圧管理など心臓血管系に注意が必要です。

お日様のように、ほんわか温かく周りを包むような、大らかな気持ちで周囲を見守ってあげることを心がけてみてください。


丁(ひのと)|火の陰 ── 暗闇を照らす、一筋の灯

十干では「丁」、干支では巳(へび)がこのエレメントです。

イメージは、「灯(ともしび)」

松明、灯台の明かり、ロウソクの灯……暗闇を照らす、一筋の希望の光といったイメージです。

丁の強み

明るく、温かく、周囲の人に安心感を与えます。

「拠り所」として信頼されているような存在です。

「灯」は文明の象徴でもあります。

このタイプも知性・感性が鋭く、思考力も豊かです。周りへの気配りや、周囲の情報把握はバッチリ。

「火の陽(丙)」のような目立った統率力はありませんが、人を正しい方向に導いたり、四隅を照らしたりするのが得意な、「影の中心人物」と言えるしっかり者です。

丁が気をつけたいこと

繊細な性質でありながら、内面には激しい「炎」を秘めているのがこのタイプ。

上手に「ガス抜き」が必要で、それができないと、突然、破壊的な爆発を起こすことに……。

丁のセルフケア

健康面では、メンタルケアを重視しましょう。

「火」がきちんと燃えるには、適度な風通しが必要です。

深呼吸をして、新鮮な酸素を送ってあげると良いですね。

また、「火」を燃やす材料である「木」とも相性が良いので、森林浴などもおすすめです。

周りに頼られすぎて気が重いときは、自らリフレッシュを心がけてくださいね。


戊(つちのえ)|土の陽 ── すべてを含む、どっしりとした山

十干では「戊」、干支では戌(いぬ)

イメージは、「山や岩」

戊の強み

堂々とした、落ち着きのある雰囲気を持っています。

温和で飾らない人柄で、周囲にも安心感を与えてくれます。そして、コツコツと努力をする人。

人間関係や信頼関係を重視するので、周囲とのトラブルも少ないでしょう。

そして、ここが「土の陽」の面白いところ—— 「山」には「木・火・土・金・水」すべての要素が含まれています。

つまり、ものすごくオールマイティーな才能の持ち主。

どのエレメントの人ともうまくやっていけますし、自分次第で、どのエレメントの才能も掘り出して自由自在に使うことが可能なのです。

戊が気をつけたいこと

「安心」や「安定」を望むため、チャンスに疎かったり、固定観念に縛られてしまうことも……。

「頑固」と「柔軟さ」のバランスを身につけたいですね。

戊のセルフケア

ガッチリとした体型で、よく食べる人が多いので、年を取ってからの生活習慣病に注意しましょう。

身体をよく動かすようにすると良いですね。


己(つちのと)|土の陰 ── 何でも吸収して育てる、やわらかな田園

十干では「己」、干支では丑(うし)未(ひつじ)

イメージは、「田園や田畑」

己の強み

優しく、温和で、誠実。周囲からの信頼も厚いタイプです。

のんびりとした雰囲気を持っています。

「能ある鷹は爪を隠す」と言われますが……ホンワカしながらも、いろいろな才能を持っています。

まさに、やわらかい土のように何でも柔軟に吸収し、自分のなかで温め、そして形を変え、完成させて、生み出し、それを社会に還元していくことができる人です。

人が嫌がるようなことも、熱心に粘り強くがんばり、実を結ぶタイプ。

人を喜ばせることを、何よりの喜びと感じています。

己が気をつけたいこと

欠点は、人間関係や自分に対する批判など、周囲の目を気にしすぎること

周りを気にしすぎて迷いや混乱が生じると、「土」はまさに「泥」となり、執着しすぎて悪循環に陥ってしまいます。

心をクリアにし、しっかりと地に足をつけて、自分の特性を存分に生かせるよう、たくさんのものを「吸収」することを意識すると良いでしょう。

己のセルフケア

食べることが好きな人が多いので、やけ食い・食べ過ぎには注意。

とくに甘いものを食べすぎないよう気をつけてくださいね。

便秘や下痢、神経性の胃炎なども起こしやすいので、消化の良いものを適量食べるよう心がけてください。


庚(かのえ)|金の陽 ── 打たれて強くなる、改革の星

十干では「庚」、干支では申(さる)

イメージは、「金属、鉄、刀、刃物」

庚の強み

大変に芯が強い、努力の人です。

「苦労を絶対に無駄にしない!」 「打たれ強く、転んでもタダでは起きない!!」

という、強い精神力の持ち主。

買ってでも苦労をすると、あとで素晴らしい実を結びます。

自分のお子さんが「金の陽」タイプだったら、早いうちから放任して、独り立ちさせるのも良いかもしれませんね。

もともとピュアで、義理人情に厚い性格。

どこへ行っても周囲の人に頼りにされることでしょう。

その強さとまっすぐな精神により「改革の星」と呼ばれ、物事を変えていく原動力を持っています。

庚が気をつけたいこと

人を疑うことを知らない人ですから、騙されたりしやすいので注意が必要です。

そして、信じていたものに裏切られると、途端に鋭利な刃物と化して、相手と斬り合ってしまいます

相手とぶつかり合って火花を散らすよりも、時には自分から折れる気持ちも忘れないでくださいね。


辛(かのと)|金の陰 ── 磨き上げられた、美しい宝石

十干では「辛」、干支では酉(とり)

イメージは、「美しく輝く宝石や貴金属」

辛の強み

気品があり、プライドの高いタイプです。

他人とは違う感性に長けており、独特の美意識・美学、世界観を持っています。

汚れない美しさや気高さを持っているゆえ、他人から羨まれることもありますが——実はダイヤモンドだって、元はただの石です。

必死に磨き上げてきた努力の賜物なのです。

陽と陰で、育て方は正反対

前の「金の陽(庚)」では「放任して独り立ちさせる」とお話ししましたが、「金の陰(辛)」の場合は、まったく逆です。

「褒めて、褒めて、大事に、大事に」育てるのが秘訣なのです。

同じ「金」のエレメントでも、陰と陽ではこれほど正反対。

陰陽を分けて見る意味は、まさにここにあります。

辛が気をつけたいこと

温厚で面倒見も良いのですが、プライドが高いため素直に自己表現ができず、他人から誤解を受けやすいのが特徴です。

また、自分と似たようなタイプの人たちだけで固まりやすい性質を持っています。

過去の出来事への執着を手放せるよう意識してみてくださいね。


壬(みずのえ)|水の陽 ── 流れ続ける、大河と海

十干では「壬」、干支では子(ね)

イメージは、「海、大河、湖」

壬の強み

おおらかで、ゆったりとした雰囲気の持ち主。

発想は豊かで柔軟、性格はとっても楽天的です。

頭の回転が速く、度量も広いため、人から好かれる社交的な性格。

人が大好きで、人のために尽くすのも好きですから、いつでも皆の人気者です。

滞るのが嫌いな水ですから、あっちこっちへ移動するのは吉。

壬と人間関係——バランスがすべて

人間関係も、「木・火・土・金・水」すべてのエレメントに囲まれるのが吉です。

「水の陽」だけで固まると、果てしなく暴走して大洪水になってしまうので注意が必要ですね。

その場合は、水をせき止めてくれる「土」、とくに「土の陽(戊)」=山脈のイメージの人がいると良いでしょう。

「土の陰(己)」=田園のイメージだと、土砂災害の恐れにもなりかねないからです……。

このように、十干は単体ではなく「組み合わせ」で読むと、一気に立体的になります。

壬が気をつけたいこと

一見おおらかで柔和に見られる「水の陽」ですが、なかなか強引な性格のところもあります。

自分の主張をごり押ししすぎないように気をつけましょう。

先ほどお話ししたように移動は吉ですから、気分転換に小旅行に行くと良いでしょう。


癸(みずのと)|水の陰 ── 大地をうるおす、恵みの雨

いよいよ10個目、ラストのエレメントです。

十干では「癸」、干支では

イメージは、「雨、雫、水滴」

農作物や人々に恩恵を与える雨です。

癸の強み

人に喜ばれるのが大好きな、奉仕精神の持ち主

喜ばれることで、自分の存在価値を見出します。

感性も豊かで、芸術的・文学的センスもあります。

努力家で忍耐強く、静かにひとつのことをコツコツと行っていくのが好きなタイプです。

癸が気をつけたいこと

尽くしても、尽くしても、喜んでもらえなかったり、実を結ばなかったときには、ぐったりと疲れ果ててしまうことも……。

また、この「雨」の人を本当に怒らせると大変です。

「暴風雨」と化して、すべてを破壊してしまう激しいパワーを秘めているのです。

癸のセルフケア

「水の陰」の人には、休息が重要。

しっかりと睡眠をとって、明日に備えましょう。

ホルモンのアンバランスにも要注意です。


自分のエレメントの調べ方

「で、私はどれなの?」というのが、いちばん気になるところですよね。

四柱推命では、生まれた日の十干(日干/にっかん)が、その人の本質——いわば「魂の素材」を表すと考えます。

生年月日から命式(めいしき)を出すことで確認できますが、暦(万年暦)を使う必要があるため、はじめての方はご自身で出そうとすると迷子になりがちです。

横浜☆開運塾では、講座や個別セッションのなかで、あなたの命式を一緒に見ていきます。 「自分がどのエレメントなのか」「どんな気質や癖を持って生まれてきたのか」を知りたい方は、お気軽にお問い合わせくださいね。

なお、日干だけがすべてではありません。

生まれた年・月・時にもそれぞれ十干があり、そのバランスで読み解いていきます。

この記事は、そのいちばん最初の扉にあたるお話です。


10のエレメントを知ると、何が変わるのか

十干を学ぶ意味は、「私は○○タイプでした」で終わることではありません。

1. 自分の疲れ方のクセがわかる

甲は強がって疲れをためる。乙は八方美人で消耗する。丁はガス抜きができないと爆発する。癸は尽くしすぎて燃え尽きる——。

同じ「疲れ」でも、原因も対処法もまるで違います。

自分の型を知っていれば、倒れる前に手を打てます。

2. 相手を「変えよう」としなくなる

金の陽(庚)の子は放任で伸び、金の陰(辛)の子は褒めて伸びる。 同じ五行でも、真逆です。

うまくいかないのは、相手が悪いのでも自分が悪いのでもなく、単に「素材が違う」だけだった——ということが本当によくあります。

3. 環境の整え方が具体的になる

木は太陽を向くと良い。火は風通しと森林浴。土は身体を動かす。水は移動が吉。

これは風水や気学で「住まいや行動を整える」ときの、そのまま土台になる考え方です。

横浜☆開運塾では、知識は生活に落とし込んで、はじめて知恵になると考えています。

読んで終わりではなく、ひとつでも今日から試してみてくださいね。


まとめ

  • 陰陽五行説の「木・火・土・金・水」に「陽と陰」を掛け合わせた10のエレメント=十干
  • 十干は、自然界のもの(大木・花・太陽・灯・山・田園・鉄・宝石・海・雨)にたとえると理解しやすい
  • 同じ五行でも、陰と陽では性質も、伸ばし方も正反対
  • 強みと弱点は表裏一体。弱点は「直す」ものではなく、「知って手当てする」もの
  • 十干は単体ではなく、周りとの組み合わせで読むと立体的になる

自分の素材を知ることは、自分を責めるためではなく、自分を上手に使ってあげるためです。

まずはこの10のイメージを、なんとなくでかまいませんので、頭の片隅に置いてみてください。周りの人を見る目が、少しずつ変わってくるはずです。


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