認知症になる前に決めておきたいこと|「任意後見」という、自分で選ぶ安心

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よりよく生きるために終わりから考える開運終活。

今日は、「まだ大丈夫」と思っている今だからこそ、考えておきたいテーマをお伝えします。

「任意後見」という制度についてです。

開運終活
よりよく生きるために終わりから考える開運終活

「まだ大丈夫」の今だから、話しておきたいこと

物忘れが増えた。

同じ話を、何度もしてしまう。

そんな小さな変化に、ふと不安になることはありませんか。

「認知症になったらどうしよう」

そう思っても、多くの方は、そこで思考を止めてしまいます。

考えたくない。まだ先の話。

そう感じるのは、自然なことです。

けれど開運終活は、不安から目をそらすためのものではありません。

不安の正体を、きちんと見つめて、形にしておくためのものなのです。

判断能力は、ある日突然ではなく、少しずつ変わっていく

認知症は、ある日突然、すべてが分からなくなるものではありません。

多くの場合、少しずつ、判断する力が緩やかに変わっていきます。

そしてやっかいなのは、「今のうちに決めておこう」と思える時間が、思っているより短いということです。

銀行の手続き、不動産の管理、施設への入所契約。

これらは本人の意思確認ができなければ、家族であっても、簡単には代わりに動けません。

「家族なんだから、なんとかなる」

そう思っている方ほど、いざという時に困ることになります。

たとえば、実家を売って介護の費用にあてたいと思っても、名義人本人の意思確認ができなければ、不動産会社も、金融機関も、簡単には動けません。

「そのときになったら、なんとかなる」

その「なんとか」が、実はいちばん難しいのです。

決められなくなってから、では遅い

判断能力が低下してから家庭裁判所に申し立てるのが、いわゆる「法定後見」です。

この場合、後見人を選ぶのは家庭裁判所であり、本人や家族が自由に選べるわけではありません。

・財産を、誰に、どこまで任せるか ・生活や医療について、誰に相談してほしいか

こうした「誰に託すか」を、自分で決められないまま、後見が始まってしまうのです。

「任意後見」は、自分で選べる後見のかたち

一方の「任意後見」は、判断能力が十分あるうちに、自分で結んでおく契約です。

信頼できる人を自分で選び、何を、どこまで任せるかを、あらかじめ決めておきます。

契約は、公正証書という形で残すことが法律で定められています。

ただし、この契約はすぐには動き出しません。

実際に判断能力が低下したときに、家庭裁判所が「任意後見監督人」を選び、そこで初めて効力が生まれます。

つまり任意後見とは、

・元気なうちに「誰に託すか」を自分で決めておき ・実際に必要になった時点で、家庭裁判所のチェックを受けながら動き出す

という、二段構えの安心の仕組みなのです。

手続きの詳しい流れや費用については、公証役場や司法書士、弁護士など専門家にご確認いただくのが確実です。

「法定後見」との違い

法定後見と任意後見の一番の違いは、「誰が決めるか」です。

法定後見は、判断能力が低下してから、家庭裁判所が後見人を選びます。

任意後見は、判断能力があるうちに、自分自身が後見人を選びます。

どちらが良い悪いという話ではありません。

ただ、「自分の人生の後半を、誰に託したいか」を、自分の言葉で決められるかどうか。

そこに、大きな違いがあります。

これは、遺言にも通じる考え方です。

遺言が「亡くなった後」の想いを託すものだとすれば、任意後見は「生きている間」の想いを託すもの。

どちらも、自分の意思を、自分の言葉で残しておくという点では、同じなのです。

「誰に託すか」も、遺言と同じくらい大切な想い

任意後見の相手は、家族である必要はありません。

信頼できる友人や、専門職の後見人にお願いすることもできます。

大切なのは、資格や立場よりも、

「この人になら、自分の暮らしと想いを分かってもらえる」

そう思える相手かどうかです。

これは、財産の話であると同時に、「自分がどう生きたいか」を託す話でもあります。

誰に、何を、どこまで任せるか。

その組み合わせは、家庭の数だけあります。

だからこそ、一度は立ち止まって、自分の言葉で考えておきたいのです。

家族と話しておくことが、いちばんの備え

制度を整えることと同じくらい、いえ、それ以上に大切なのは、家族と話しておくことです。

「もし判断が難しくなったら、こうしてほしい」

そう口に出しておくだけで、家族の負担は、ずいぶん違ってきます。

終活で最初にやるべき事は、実は難しいことではありません。

今日の暮らしの中で、少しだけ、この話題を口にしてみること。

それが、任意後見という制度を、絵に描いた餅で終わらせない、一番の備えなのです。

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