東洋占術について学んでいると、
「東洋五術(とうようごじゅつ)」という言葉を耳にすることがあります。
四柱推命や九星気学、風水などは知っていても、
「東洋五術って何?」
「占いとは違うの?」
と思われる方も多いのではないでしょうか。
実は東洋五術とは、単なる「占いの種類」ではありません。
古代中国から伝わってきた東洋思想・術数の世界を、
「命・卜・相・医・山」という5つの分野に分類した考え方です。
今回は、東洋占術を学ぶうえでも知っておきたい
「東洋五術とは何なのか?」を、できるだけ分かりやすくご紹介します。

🌿 東洋五術とは?
東洋五術とは、
① 命(めい)
② 卜(ぼく)
③ 相(そう)
④ 医(い)
⑤ 山(さん)
という5つの分野をまとめた呼び方です。
それぞれが扱うテーマは少しずつ違います。
簡単にいうと、
| 分野 | 主なテーマ |
|---|---|
| 命 | 生まれ持った性質・運命・人生の流れ |
| 卜 | その時々の出来事・選択・未来の可能性 |
| 相 | 形や環境から読み取る特徴 |
| 医 | 心身を整え、健康を保つ |
| 山 | 自分自身を鍛え、心身を修養する |
というイメージです。
つまり東洋五術は、
「自分を知る」
「状況を読む」
「環境を整える」
「身体を整える」
「自分自身を鍛える」
という、人生全体に関わる幅広い知恵の体系ともいえます。
①「命」――生まれ持ったものを知る
「命」は、
生年月日や出生時間などから、その人が持って生まれた性質や人生の傾向を読み解く分野です。
代表的なものとして、
- 四柱推命
- 紫微斗数
- 九星気学
- 算命学
などがあります。
たとえば四柱推命では、
「私はどんな性質を持っているのか」
「どんなことが得意なのか」
「人生の流れはどうなっているのか」
「今はどんな時期なのか」
などを読み解いていきます。
ここで大切なのは、
「運命がすべて決まっている」わけではない
ということ。
命術は、自分の取扱説明書のようなもの。
自分の持っている性質や運の流れを知ることで、
無理に自分を変えようとするのではなく、
「自分らしく、どう生きるか」
を考える材料になります。
②「卜」――今、どうするかを考える
「卜」は、
その時々の状況や出来事について、選択や判断のヒントを得るための術です。
代表的なものには、
- 易
- 六壬神課
- 奇門遁甲
などがあります。
「この仕事を引き受けるべき?」
「この人と一緒に進んでいい?」
「今、動くべき?少し待つべき?」
など、
「今、どうする?」
という具体的な問題を考えるときに使われます。
「命」が比較的、
生まれ持った性質や長期的な流れ
を見るのに対して、
「卜」は、
今起きていることや、これからの選択
を見るもの、と考えると分かりやすいでしょう。
③「相」――形や環境から読み取る
「相」は、
目に見える「形」や「状態」から、その人や環境の特徴を読み取る分野です。
代表的なものとして、
- 手相
- 人相
- 姓名判断
- 風水
- 家相
などがあります。
「相」の面白いところは、
今、目の前にあるものを見る
ということ。
たとえば風水では、住まいや部屋の状態、方位、配置などを見ていきます。
つまり、
「どんな環境に身を置いているのか」
という視点です。
私はこの「相」の考え方は、現代の暮らしにもとても取り入れやすいものだと思っています。
部屋を整える。
不要なものを手放す。
動線を見直す。
心地よい空間をつくる。
こうした「環境を整える」という行動も、広い意味では東洋の「相」の考え方につながっています。
④「医」――身体を整える
「医」は、文字通り、
身体や心身の状態を整え、健康を保つための知恵
を指します。
代表的なものとして、
- 漢方
- 鍼灸
- 推拿(すいな)
- 養生
などがあります。
東洋医学では、病気になった部分だけを見るのではなく、
身体全体のバランス
を大切にします。
「未病」という考え方も、その代表的なもの。
まだ病気として現れていなくても、
「なんとなく調子が悪い」
「疲れが取れない」
「冷える」
「眠りが浅い」
などの状態を見ながら、日々の生活を整えていきます。
⑤「山」――自分自身を修養する
そして、最後が「山」です。
「山」というと、
「山にこもるの?」
と思われるかもしれませんね。
ここでいう「山」は、
心身を鍛え、自分自身を修養するための分野です。
代表的なものとして、
- 気功
- 瞑想
- 呼吸法
- 武術
- 修行
- 養生法
などが挙げられます。
つまり「山」は、
外側の環境を変えるだけではなく、自分自身を整えていく
ための知恵です。
🌸 東洋五術は「占い」だけではない
ここまで見てみると、東洋五術の世界がかなり広いことが分かります。
私たちが一般的に「占い」と呼んでいるものは、主に
命・卜・相
の領域に入ります。
でも東洋五術全体を見てみると、
「自分を知る」だけではありません。
自分を知る。
↓
状況を知る。
↓
環境を整える。
↓
身体を整える。
↓
自分自身を鍛える。
という流れがあります。
これは、まさに
「人生を整える」
という考え方にもつながっていくのではないでしょうか。
🌿「当たる・当たらない」だけではもったいない
東洋占術というと、
「当たるの?」
「未来を予言してもらうもの?」
というイメージを持つ方もいらっしゃいます。
もちろん、未来の可能性や運の流れを読むことも東洋占術の大切な役割です。
でも、それだけではありません。
たとえば四柱推命で、
「あなたはこういう性質があります」
と分かったとします。
そこで、
「だから私はこういう人間なんだ」
と決めつけてしまうのではなく、
「では、この性質をどう活かしたらいいのだろう?」
と考える。
それこそが、東洋の知恵を人生に活かすということだと思います。
🌸「人生を変える」より「人生を整える」
私は、東洋占術を学び、実際の鑑定や講座でお伝えしていく中で、
人生は無理やり「変える」ものではなく、まず「整える」ことが大切
だと考えています。
自分の性質を知る。
今の運の流れを知る。
暮らしている環境を見直す。
身体の声を聞く。
そして、自分自身の心を整える。
そうすると、
「何とかしなきゃ!」
と頑張り続けなくても、
少しずつ選択や行動が変わっていくことがあります。
東洋五術には、そんな
「人生を丸ごと整えていく」
ための知恵が詰まっているのです。
🔮 東洋占術を学ぶなら「全体像」を知っておこう
四柱推命、九星気学、風水、姓名判断などを学んでいる方は、それぞれの占術の技法を覚えることに一生懸命になりがちです。
もちろん、専門的な知識や技術を身につけることは大切です。
でも、その前に、
「自分が学んでいるものは、東洋思想の中でどんな位置にあるのか?」
を知っておくと、学びがさらに面白くなります。
「四柱推命」は「命」。
「易」は「卜」。
「風水」は「相」。
そして「医」「山」という分野もある。
そうやって全体像を知ることで、東洋の世界観が一本の線につながって見えてきます。
🌿 東洋五術は「よりよく生きるための知恵」
東洋五術を一言で表すなら、
「人がよりよく生きるために、自分と環境を整えていくための知恵」
と考えると分かりやすいでしょう。
未来をただ当ててもらうのではなく、
自分を知り、
今を知り、
環境を整え、
身体を整え、
心を整える。
その先に、
「自分らしい人生をどう生きるか」
があります。
東洋占術を「占い」としてだけではなく、
人生を整えるための知恵として見てみると、今までとは少し違った世界が見えてくるかもしれません。
まとめ
今回は、東洋五術について簡単にご紹介しました。
東洋五術とは――
① 命:生まれ持った性質や人生の流れを見る
② 卜:その時々の選択や出来事を読む
③ 相:人や環境の「形」から読み取る
④ 医:心身を整え、健康を保つ
⑤ 山:心身を鍛え、自分自身を修養する
という5つの分野です。
「占い」という言葉だけでは収まりきらないほど、東洋の知恵は奥深いもの。
だからこそ、私は東洋占術を学ぶことは、
「未来を当てるため」だけではなく、
「自分の人生をよりよく整えるため」
の学びでもあると思っています。
これからもこの【東洋占術プチ講座】では、四柱推命・九星気学・風水など、東洋の知恵をできるだけ分かりやすくお伝えしていきます。
「占いって、実はこんなに奥深いんだ!」
そんな発見につながれば嬉しいです。


