「最近、目が疲れやすくなった」
「パソコンやスマホを見ると、目が重い」
「夕方になると、文字が見づらい」
「目の疲れだけでなく、肩こりや頭痛もする」
50代を過ぎると、このような「目の疲れ」を感じる方が増えてきます。
しかし、単なる疲れだと思って放置していると、実は老眼やドライアイ、眼鏡の度が合っていないこと、あるいは目の病気が隠れている場合もあります。
今回は、50代から気をつけたい「眼精疲労」について、症状や原因、セルフケア、眼科を受診したほうがよいケースをわかりやすく解説します。
眼精疲労とは?「目が疲れた」とは少し違います
眼精疲労とは、目を使う作業を続けることで、目の痛みやかすみ、まぶしさ、充血などの症状が現れ、さらに頭痛や肩こり、吐き気などの全身症状を伴うこともある状態です。
単純な「目の疲れ」であれば、目を休ませたり睡眠をとったりすることで改善することがあります。
一方、休んでもなかなか症状が改善しない、何度も繰り返すという場合には、眼精疲労の可能性があります。
こんな症状はありませんか?
眼精疲労では、次のような症状が見られることがあります。
- 目が重い、疲れる
- 目が痛い
- 目が乾く、ゴロゴロする
- 目がかすむ
- まぶしく感じる
- 目が充血する
- ピントが合いにくい
- 頭痛がする
- 肩や首がこる
- 長時間本やスマホを見るのがつらい
特に50代以降は、こうした症状を「年齢のせい」「老眼だから仕方ない」と考えてしまいがちです。
しかし、目の疲れの原因は老眼だけとは限りません。
50代から眼精疲労が増えやすい理由
1.老眼によるピント調節の負担
50代になると、近くのものにピントを合わせにくくなる「老眼」が進んできます。
小さな文字を無理に見ようとすると、目に負担がかかり、疲れやすくなります。
「以前と同じ距離で本が読めない」
「スマホを少し離さないと文字が見えない」
という変化があるなら、老眼が関係している可能性があります。
2.眼鏡やコンタクトレンズが合っていない
視力は年齢とともに変化します。
以前作った眼鏡を長年そのまま使っている場合、現在の目に合っていないことがあります。
合わない眼鏡を使い続けることは、眼精疲労の原因の一つです。日本眼科学会でも、度の合わない眼鏡や老眼の初期などによる無理な近業作業が眼精疲労の原因になるとされています。
3.パソコンやスマートフォンの長時間使用
今では仕事だけでなく、ニュースを読んだり、買い物をしたり、家族と連絡を取ったりと、毎日の生活にスマートフォンやパソコンが欠かせません。
長時間画面を見続けることで、目に負担がかかります。
特に「気づいたら1時間以上スマホを見ていた」という方は注意しましょう。
厚生労働省の情報機器作業に関するガイドラインでも、長時間の情報機器作業による心身の負担を軽減するため、作業環境や作業方法、休憩などに配慮することが重要とされています。
4.ドライアイなど、別の目の不調
目の乾燥も、目の疲れにつながります。
「目が疲れる」と感じていても、実際にはドライアイなど別の目のトラブルが原因になっている場合があります。
また、緑内障や白内障などの目の病気でも眼精疲労が現れることがあります。
そのため、症状が長く続く場合は「ただの疲れ」と決めつけないことが大切です。
今日からできる眼精疲労対策
眼精疲労を防ぐためには、目に負担をかけ続けないことが基本です。
● スマホやパソコンから目を離す時間をつくる
集中していると、休憩を忘れてしまいます。
意識的に画面から目を離し、遠くを見るなどして目を休ませましょう。
● 文字を無理に小さくしない
スマートフォンやパソコンの文字が小さいと感じたら、文字サイズを大きくしましょう。
「見えるから大丈夫」ではなく、楽に見える環境をつくることが大切です。
● 明るさや姿勢を見直す
暗い場所でスマホを見る、画面に顔を近づけすぎる、長時間同じ姿勢でいる、といった習慣も見直してみましょう。
目だけでなく、首や肩への負担を減らすことも重要です。
● 眼鏡の度をチェックする
「最近見えにくくなった」「以前より目が疲れる」という場合は、眼鏡が現在の視力に合っているか確認してみましょう。
特に50代以降は、老眼の進行によって見え方が変化していることがあります。
「目の疲れ」だと思っても、眼科を受診したほうがいい場合
次のような場合には、一度眼科で相談することをおすすめします。
- 目の疲れが長期間続いている
- 休んでも改善しない
- 目の痛みが強い
- 視界がかすむ、見えにくい
- 物が二重に見える
- 視力が急に変化した
- 目の症状に頭痛などが伴う
- 以前より明らかに見え方が変わった
眼精疲労は「これをすれば必ず治る」というものではなく、原因を見つけて、その原因に応じて対処することが大切です。
50代からは「目を休ませる」だけでなく「目を調べる」
50代になると、老眼やドライアイなど、これまでとは違う目の変化が少しずつ現れてきます。
そして、目の疲れの陰に別の目の病気が隠れている可能性もあります。
だからこそ、
「年齢だから仕方ない」
「スマホを見すぎただけ」
「少し休めば大丈夫」
と自己判断しすぎないことが大切です。
目は、毎日の生活を楽しむために欠かせない大切な器官。
50代からは、目を酷使しない工夫とともに、定期的に眼科で目の状態を確認する習慣も大切にしたいものです。
まとめ|目の疲れは「整える」サインかもしれません
眼精疲労は、単なる目の疲れではなく、老眼や眼鏡の度、ドライアイ、長時間の情報機器使用など、さまざまな原因によって起こります。
特に50代以降は、目の状態そのものが変化してくる時期です。
「疲れたら休む」だけではなく、
見え方を確認する
↓
目に負担をかけない環境をつくる
↓
必要なら眼科で相談する
という習慣を身につけていきましょう。
これからも長く本を読み、スマホを使い、仕事をし、好きな場所へ出かけるために。
50代からこそ、目の健康も大切に整えていきたいですね。
※この記事は目の健康に関する一般的な情報を紹介するもので、診断や治療を行うものではありません。症状が続く場合や見え方に変化がある場合は、眼科を受診してください。
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